吉田:実際に開発現場を見せてもらった後、最後に柏崎さんに「IPの未来像」を聞いてみました。
すると、またまた興味深い話をしてくれましたね。「最大の理想は、"IPがOSになる"こと。さらに現実的に言えば、IPはもっと影をひそめるべき」と言っていました。
川原: 「今のIPはルール(rule)とツール(tool)の両方とも目立っている。IPには"モジュール化する"という揺るがないルールがあって、それこそIPと呼ぶべきもの。ツールの方はIPと呼ばない方が良いと思う」とも言っていましたね。
吉田:汎用的なツールをIPに求めるのではなくて、むしろMagic
Cube+のようにある分野に特化したツール性を持たせたほうが良いのでしょうね。IPはコアエンジンとして使うには最適のアーキテクチャですし、だからこそトロンのような「見えないところで、実は動いている」存在になればよい、と柏崎さんは願っているようでしたね。
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