高橋滋子 著
インテリジェントパッドの挑戦
IntelligentPadとは何か

 IntelligentPad (略称:IP)は、パッドと呼ぶ機能やデータが入った固まりを、パソコンの画面上で目に見える形で表し、それらのパッドを直接操作によって組み合わせることにより、利用者が思いのままに、新たな編集物や道具を作り出すことができる環境です。

 パッドの中には、例えば文章や写真、動画や音といった様々なメディアと、それらを表示したり編集する機能などが一緒に入っています。またボタンやスイッチ、スクロールバーといったコントロールなどもあります。さらにデータベースやネットワークにアクセスするといった縁の下の力持ち的なパッドも存在します。これらのパッドを組み合わせることにより、例えば写真に解説を加えて写真集を作ったり、誰かが作った便利な道具を、自分が使いやすいように手直ししたりといったことが簡単にできるようになります。この時、利用者がやらなければいけないことは、必要なパッドを貼ったり、要らないパッドをはがすということだけです。プログラミングもスクリプティングも要りません。

 IntelligentPadの特徴は、これだけではありません。それぞれのパッドに誰が作ったのかということと、必要であれば価格を埋め込んでおくことができます。このことによってどこまでコピーされていっても、出所が常に明らかであり、対価をもらうことが可能になります(ライセンス管理システム)。 加えて、みなさんがパッドで作った作品を、広くかつ簡単に流通・交換するための仕組みも用意されています(Piazza)

 IntelligentPadは、やれることがあらかじめ決められたアプリケーションではありません。パッドの組み合わせを変えることによって、誰でも自分なりの編集物や道具といった作品を産み出すことができる、利用者のために用意された環境なのです。もちろんみんなが何かを作り出さなければいけないといううことではなく、誰かが作ってくれた作品を利用するだけでも構いません。