【Pad研究の広がりを知る!】  
千葉「札幌学院大学の留学システムを使って、田中譲先生のところでPadを勉強したんです。」
千葉「検索から利用まで一貫したシステムでDBを使用できることがポイント。」
釧路高専でIPの基礎をしっかりと身につけたふたりは、通いなれた母校・札幌学院大学に戻ってきました。今回お話をうかがったのは、吉田くんがデータベースについて教えてもらっている千葉正喜先生です。いつもの授業とは違いレポーターとして、Padを利用した研究例を説明してもらいました。




川原:釧路では取材の初日ということもあって緊張したけれど、札幌に戻って見慣れた風景にホッとしたね。千葉先生は私たちの通う札幌学院大学の社会情報学部長だけど、先生からIPについてのお話を聞くのは初めてでした。まずは先生とIPとの出会いを教えてもらいました。
吉田: 千葉先生とパッドとの出会いも、釧路高専の野口先生と同じく、北海道大学の田中譲先生なんですね。大学の研究制度で海外留学か国内留学かを悩んでいたときに田中先生に出会ったそうです。
川原: 確か千葉先生は、その頃からデータベースの研究をなさっていたんですよね?
吉田:千葉先生は当時から荷電粒子核反応データベースの国際流通に関する研究をされていました。そこで田中先生からPadを紹介してもらったときに、「これは面白い!」と感じて、どうにか核反応データベース研究にIPを有効に活用できないか、と考えたそうです。
川原: 野口先生のPadとの出会いもそうだったけれど、IPに出会った多くの人は「面白い、何かできそうだ!」って感じるようですね。IPには人の想像力を膨らませる魅力があるみたい。
吉田:まさに千葉先生も、IPの可能性を直感的に感じたんだろうね。「核反応データベースを、アメリカ・ロシアなどにむけて国際的に公開して、価値のあるデータの流通を目指したい」と考えていたそうです。IPに感じた可能性は、DB検索からデータ使用までを、一貫したシステムで利用できるという新しいDBとなって実現したわけですね。