「IPのプログラミングは、机の上の紙を使って工作する感覚と同じですね。」
もぐら叩きゲーム画面








川原:IPの基本を教えていただいた後、授業で実際に生徒さんの作った「もぐら叩き」ゲームを見せていただきました。一見複雑そうにみえても、Padの組み合わせでゲームができているんですね。色々なデザインがあってびっくり。私たちが学校の授業の課題をつくっても、みんな似たようなものしかできないのに、なぜかしら?と不思議に思いました。
吉田:
プログラミング言語を使用した場合はソースコードを書いて「作る」という作業に力を注ぎ、まずプログラムが動く事が最重要だったのに対して、IPを使うと、直感でパッドを構成していけるので、プログラミングに注ぐ力は少なくてすむ。その分の余力を生かしてデザインに手を加えられるんだね。
川原:これなら私もゲームを作ってみたいなぁと思いました。楽しそうですよね!
吉田:次に野口先生が見せてくれたのは、「お茶くみロボット」。机の横からレゴでできた赤くて四角い箱を持ってきて・・・。これはロボットを動かすプログラムがPadでできているんですね。

 
野口「お客さんにお茶を持ってきた後、 飲み終わった湯飲みをまた持って帰ってくれます。」

川原: そうそう、「お茶くみロボット」っていうネーミングと、レゴでできた赤くて小さい箱の印象がとても可愛かった!実際に湯飲みのかわりにペンチを乗せて動かしてくれて、またここで野口先生の人柄に感動!ロボットの動きはスムーズで、まるで画面上からPadが飛び出して目の前で動いているようでした。
吉田:具体的には、パソコンとレゴブロックの動作を制御するコントローラーを接続して、レゴ制御パッドの貼り合わせで動作させるプログラム。機械制御の考え方を学習する実験なんですね。
川原:もうひとつ、バランス感覚から年齢を割り出す「バランス測定器」も紹介してもらいました。またまた先生に実演してもらっちゃった!
吉田:頭の上に揺れを感知する機械をのせて片足で立って、その揺れ具合からバランス年齢を割り出すしくみだったね。あれは加速度の計算をするプログラムを応用したものだそうです。
川原: :IPって、画面上でしか活用できないのかと思っていたけれど、機械と組み合わせることで色々なものを作ることもできるんですね。
 
野口「片足で立つと揺れますね、私のバランス年齢はどうかな・・・」