組 織
IntelligentPad Consortium(略称:IPC)の組織は、その会則に従って下図のように組織され、会員によって運営されています。


     
総 会
IPCの会員の方達に、前年度の活動内容・事業・決算について報告し、新年度の事業計画や運営委員人事などの議案を議決していただくための会合です。新年度の初頭に、年に1度開催されます。なお、A会員が総会での議決権を有し、A会員の過半数の賛成で議決が行われます。

運営委員会
企画室より提案された企画やIPCの運営全般について審議する組織です。年に2回ほど実施されます。

監査役
決算報告についての会計監査を行います。監査役の任期は1年で、毎年、総会において新監査役を1名選出します。

企画室
IPCの運営全般について企画し、総会にて承認済みの活動計画事項を実行に移す組織です。会員の中から十数名が企画室メンバーとして参加しています。メンバーが札幌や東京方面に分散しているため、メーリングリストやTV会議システムを利用して活動しています。

事務局
IPCの事務全般を担当します。財団法人 さっぽろ産業振興財団(札幌市エレクトロニクスセンター)内に設置されています。

技術委員会
IntelligentPadの技術面を統括して取り扱う組織です。人々が情報ネットワークを利用して、自在に交流し、自在に知財を再利用・再編集・再流通し、知識文化の交流・蓄積・発展を促す、そのために必要な情報メディア技術は何か、ということを技術委員会では議論しています。様々な知財をパッド化して合成・分解する編集技術、再編集や再流通を阻害せずに知的財産として保護し課金する技術、人々の交流や知材の流通のための共有空間をパッド化して様々な共有場を構築可能にする技術、個人の作業環境として必要な道具(パッド)やユーザインタフェース、情報の中に潜む知識どうしの意味的関係を表現し管理する技術、適用分野ごとのモデル分析など、人間にとって何が必要かという視点で、多方面に渡る議論が行われています。標準化すべき範囲についても議論し、標準仕様の検討も行います。

IntelligentPadの考案者である田中教授(北海道大学)を委員長とし、会員の中から 十数名が参加しています。

Working Group
技術委員会では、必要に応じて、特定の作業を遂行するためのWorking Groupを編成することができます。例えば、標準仕様を詳細に検討して標準仕様書を執筆するような場合には、何人かで検討チームを作って集中的に作業する必要がありますので、そのような場合にWorking Groupを編成します。2000年度は、ビジネスプランを作成する「ビジネスプラン作成ワーキンググループ」を結成しました。

開発プロジェクト
必要に応じて、会員の中から開発メンバーを公募し、開発プロジェクトを開設します。技術委員会での検討結果を受けて、実際に開発する必要のある重要な新技術や機能について、企画室が企画し開発計画を立案して、開発プロジェクトを開設します。
開発費については、年度の事業計画に従って、会費収入の中から開発予算を出します。IPAやMMCAなどの公的機関が実施する開発テーマ募集に応募して、開発予算を得る場合もあります。
98年度は、「共有空間Piazza開発プロジェクト」「ライセンス機構開発プロジェクト」「京都デジタルアーカイブ開発プロジェクト」の3つの開発プロジェクトを実施し、成果をあげました。99年度は、人々の手で様々な地域情報を収集し相互編集するための共有空間を実現しようと、 「地域コンテンツ編集システム開発プロジェクト−Hijiri」を開発しました。


2002年度  IntelligentPad Consortium組織

運営委員
委員長 伊崎 俊秀氏 (財)さっぽろ産業振興財団 理事
副委員長 宮岡 靖氏 日立ソフトウェアエンジニアリング(株)
常務取締役 事業部長
副委員長 村田 利文氏 (株)ソフトフロント 代表取締役社長
委 員 田中 茂氏 富士通株式会社 ソフトウェア事業本部
ミドルウェアプラットフォーム事業部
事業部長代理
委 員 澁谷 恭子氏 編集工学研究所 代表取締役社長

監査役
及川 一成氏 K-Plex inc 代表取締役社長

企画室
企画室長
田中 一之氏 日立ソフトウェアエンジニアリング(株)

事務局
事務局長
町田 隆敏氏 (財)さっぽろ産業振興財団