本体験版は、以下の機能に分割して提供します。
 
  基本セットには、パッドの編集操作環境を実現する機能、およびパッドを新規に開発するために必要なライブラリなどが含まれます。パッドを利用するための基本の環境ですので、最初に基本セットをインストールしてください。なお、印刷用のマニュアル(MS-WORD文書)は含まれませんが、利用するうえで必要な情報は、ヘルプ情報で見ることができます。・
 
  パッドの開発を容易にするためのWizard、ネットスケープやインターネット・エクスプローラでパッドを利用するためのプラグイン機能といった支援機能が含まれます。
 
  連携セットには、OLE2で外部アプリケーションと連携するためのパッド、シェルコマンドでシステムの動作を制御するためのパッド、ActiveXコントロールをパッドの中に組み込むためのパッドが含まれます。
 
  印刷用のマニュアル(MS-WORD文書)を提供します。
なお、マニュアルセットで提供するドキュメントは、今回提供する「IntelligentPad体験版」にあった修正はされていません。詳細はREADMEを参照してください。 ・
 
  静止画/動画/音声ファイルを扱うためのパッドです。
なお、QuickTimeパッドを使用するには、アップルコンピュータ社の QuickTime4(日本語版)が必要です。QuickTime4(日本語版)は、アップルコンピュータ社のホームページからダウンロードできます。

地域コンテンツ編集システム 「Hijiri」
 
Hijiriパッドセット(以下Hijiriという)は、パッドで作成したネットワーク上 の仮想空間で、パッドを共有するための仕組みであるPiazzaを利用しているので、 Piazzaパッドセット(最新版)を含んでいます。
Hijiriでは、あらかじめ用意された広場(ステージ)上に、写真や説明文が登録 されており、そこからさらに別なステージへ移ることができます。



サンプルパッド
 

IntelligentPad体験版で動作するパッドのサンプルを、適宜公開します。
2.知財流通に向けた会員企業の成果を紹介します


Piazzaの考え方を用いた知財流通の試みは、会員企業においても行われています。詳細はそれぞれのWebを参照してください。

編集の国:編集工学研究所 http://www.isis.ne.jp
 
カムイミンタラ:日立ソフト http://www.kamui-net.com

3.将来に向けた研究について紹介します

大学や会員企業において、IntelligentPadの考え方を土台に、将来に向けた研究を行っています。このような研究の幾つかを紹介します。
IntelligentPad Java版:富士ゼロックス
 
  IntelligentPad-Java版は、インターネットで広く利用されているJava言語で開発されたIntelligentPadシステムです。
Javaのインターネットとの親和性の高さを活かして、WWW上でのパッドの流通など、パッドの未来の姿を検討しています。

お手持ちのブラウザ上でも動くIntelligentPad-Java 評価版を公開しております。お試しください。 また、この評価版のソースコードも公開しております。 下記のページからダウンロードできます。

IntelligentPad-Java 1.0 評価版

IntelligentPad-Java 1.0 評価版 ソースコード

IntelligentBox:北海道大学
 
  IntelligentBoxは、IntelligentPadの考え方を3次元に発展させたものです。
IntelligentPadにおけるパッドは、紙のような2次元のメディア部品ですが、IntelligentBoxでは、パッドの代わりにBoxと呼ぶ3次元のメディア部品を扱い、Boxどうしをパッドと同等の仕組みで機能連携させることができます。
詳細は、北海道大学知識メディアラボラトリのホームページを参照してください。

4.過去における取組みを紹介します

IntelligentPadの技術を検証し発展させるために、過去において、幾つかの試作システムの研究開発が、IPCや会員企業によって行われました。代表的なものについて紹介いたします。
 
  パッド部品の機能を、モディファイアと呼ぶ機能要素の組で定義し、モディファイアの差し替えによって、パッド部品の表示属性や操作方法や処理方法のカスタマイズ性を高めようとした試作システムです。1993年11月から1994年5月に開発を行い、同年8月1日よりインターネットを通じて一般に公開しました。

標準仕様版サンプルシステム:富士通株式会社
 
  IPCの技術委員会で、IntelligentPadの標準仕様を作成しました。この時、標準仕様に従ったサンプルシステムを開発しました。
サンプルシステムを開発した目的は、標準仕様にしたがって実際のシステムが作れることを実証し、実用面で問題がないことを検証するためです。1995年から開発を行い、1996年9月にIPCを通じて、会員を対象に公開しました。
IntelligentPad for Smalltalk デジタル工房版Version 2.0:IPC
 
  IPCでは会員企業の協力の元、Smalltalk版を開発しました。1996年に開発を行い、1997年5月から会員及び一般に公開しています。