IPについて
  Q 1.
IPについて勉強したいと思うが、技術についての資料或いはチュートリアル的なセミナーなどはあるの?

  A 1.
IPCの活動の初期において、標準仕様書をはじめとした資料を幾つか作成しましたが、現 在ではIPのバージョンアップに伴い内容的にも古くなっており、その後新たな技術書は残 念ながら作成しておりません。標記セミナーについては、「IPの体験版は入手したが、使い 方がよくわからない」など、具体的な利用方法に関する問い合わせをいただくこともあり、 今後使い方に的を絞ったセミナー・ワークショップを開催することを検討しています。

Q 2. IntelligentPadの製品版の価格はどれくらいするの?

  A 2. 回答(IPC会員企業、富士通(株)ご担当者)
富士通(株)では、Windows95、98、NT で動作する製品版のIntelligentPadを下記の価格で販売しております。ただし、私共では、製品版をご購入いただくより、IPCのホームページからIP体験版V4.1(Rel.060)をダウンロードしてご利用される方が良 いのではないかと考えております。理由については、後述いたします。

●IntelligentPad V4.1 \19,800
● IntelligentPad Professional V4.1 \49,800
(注)Professionalは、IntelligentPad V4.1の機能に加え、パッド開発 支援機能、インターネットブラウザ連携機能などが追加された製品です。詳細については、弊社の下記ホ−ムページをご覧下さい。 http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/softinfo/product/use/ipad/

製品版より体験版の方をお勧めする理由を以下に説明致します。

●IP体験版の基本、開発・運用支援、連携、マニュアルのすべてのセットをインストールすると、製品版のIntelligentPad Professionalとほぼ同等の機能になります。製品版で提供されているパッドの内の一部が、体験版に含まれないだけです。含まれないパッドは、当社が他社から権利を購入して開発したようなパッドです。製品版と体験版の違いについては、体験版のReadmeに詳しい説明が記載されています。

● IPCのホームページで公開中(無償配布)のPiazza等につきましては、 製品版では動作しません。IP体験版で、Piazza等が動作します。 また、IPCから今後配布されるパッド製品も、同様にIP体験版に対応したものになります。 これはVC++の非互換に起因するものです。IP体験版およびPiazza等はVC++6.0 で開発したものですが、製品版のIPはVC++4.1で開発したものです。VC++6.0で生成したロードモジュールと、VC++4.1で生成したロードモジュールは、形式が異なっていてリンケージできません。 情報資産(即ち知財)の蓄積や流通がこういう事で阻害されるのは、とても残念なことです。

● 製品版のIPは、6年前に最初のバージョンを出荷し、現在のIP V4.1は 約3年前に出荷しました。その後は、有償の製品版としてはバージョンアップしていません。従って、VC++も前述のようにVC++4.1という古いバージョンにしか対応していません。ここ数年は、製品版ではなく体験版を主体にエンハンスを進めています。 何故かというと、知財流通のための情報メディア技術は、全く新しいこれからの分野ですから、多岐に渡る事柄を大勢の人々の力を借りて進めていく必要があります。例えば、Piazzaやライセンスなどの知財流通のための各種技術の開拓、多種多様な市場モデルやビジネスモデルへの適用の試み、適用分野に応じた様々な道具や部品の整備などが必要です。特に今はまだ発展の初期段階ですので、IP体験版をベースにして、IPCを通じて様々な企業や人々と協力して発展と普及を図るべきだと考えています。