千葉「この研究で、データ受け渡しの規格をつくることができた。世界でも標準化させたい。」




川原:あの"お茶くみロボット"に利用されているIPを、今度はDBに利用するっていうことですよね?ということは、部品を張り合わせてデータベースのシステムを作る・・・具体的にはどういうことになるのかしら?
吉田:SQLを発行するPadと、DBから返ってきたデータをPadに変換するパットでアプリケーションを構成する。これはSQLの知識が無くても、データベースにアクセスが可能になるということだよね。このPadのプログラムを自分の好きなように作れるということは、DBにアクセスして、データを引っ張ってきて、それを自分の環境で活用できる形に変化させるという一連の作業が省略できる。千葉先生が新しく考えたことは、検索された結果を"Pad化された状態で"ユーザーが受け取れるようにした、ということですね。
川原:データの表現にPadを使うから、例えば棒グラフや折れ線グラフにするとか、ユーザーの好みで同じデータを様々な形で取り出せるということですね。データをいろいろな角度から分析ができると、ついつい一つの見方で物事を見てしまうことも無くなりますね。
 




川原「データをパッド化することで、自分の好きなようにカスタマイズできるんですね。」
吉田: データを発注したときによくある、「プログラマーの作った通りの形式でしかデータを使用するしかない」という不便が解消される。もっと言えば、「作る人」と「利用する人」が別途に存在できるようになった。
川原:
利用する人は、簡単な操作で数値データを取り出して、ある特定のデータと比較したり、データを可視化できるんですね。釧路高専の野口先生が言ってたカスタマイズというのはこれですね。
吉田: それによって、核反応データベースのような価値あるデータを有効活用して、国際的に流通できるというわけですね。