シーズラボの開発ルームで、実際の製品を見せてもらう。カラフルで面白そう!
 





吉田: さて、柏崎さんのお話がひと息ついたところで、僕たちはシーズ・ラボさんの社内にある、Pad製品を開発している部屋に案内してもらいました。
川原:開発ルームには女性も男性もたくさんいらっしゃって、みなさん楽しそうな画面を前にお仕事をされていましたね。まず初めに紹介してもらったのはIPコンソーシアムがつくった「地域情報システム」でした。
吉田:
これは、千葉先生のお話にも出ていたような、地域の情報がPad化された状態でアーカイブされているもの。もう開発されていたんですね!研究室で見たPadに比べるとグラフィックの部分が洗練されていて、「これが本当にPadで作られたのか!?」と思ってしまう程でした。
川原: そうそう、「Padはグレーの四角いもの」と思っていたら大間違いでした。色もカラフルで、地域情報が視覚的に分かりやすくなっていた。あと、文字情報に加えて写真や図がたくさん使われている町の地図案内などもあって、迷わずに知りたい情報までたどり着けそうなデザインだった!





吉田:次にMagicCube+(マジックキューブ)を見せてもらいました。シーズラボさんが今おもに制作しているものがこのマジックキューブだそうです。

 
柏崎「"Powered by IP"という製品を増やしていきたいですね。」
 
IP開発された教育用ツール。人体模型から宇宙シミュレーションまでと幅広い。

川原: 今まで見てきたものは全て2Dだったけれど、このマジックキューブは3D。立体的で、いろいろな角度から見ることができて感動しました。とくに、試験管を使った実験や、太陽系を観測するシミュレートする理科の教育用ツールなどは、面白そうで実際に私も使ってみたくなりました。試験管に金属片を入れると、ちゃんと溶液が変色したり、気泡が出てきたりするんですよ〜。
吉田:
他にも、PCのDIY教育ツールとしてつくられたものなども実用的だなと感じました。例えばパソコンの仕組みを学ぶために、マウスでネジを外してパソコンを分解できたり、角度を変えて見えるとか取扱説明書よりわかりやすかった。また、素材集にも使用されているそうですが、人体の模型がマジックキューブでつくられていました。あんなにリアルで操作自由な模型ならば、きっと学習も楽しくなるだろうなあ。
川原: やはり、企業の最先端で実用化に向けて開発されているPadはリアルで凝ったものが多かったですね。とにかく私の場合は、「Padは灰色である」というイメージが間違っていたことを知って良かったです(笑)。