第一回パッドコンテスト アイデア部門応募作品

西田 宗史

■ 作品名:

流通・進化するテスト問題

■ 応募作品の概要:

◎分野:教育

◎ユーザ:学校の先生・生徒


◎概要

   スロット構造を規格化した問題パッドを定義します。

   規格化されているため、問題パッドを集めてテスト問題や
   教材の開発など広い観点での利用が可能になります。開発
   結果はコンピュータ上で利用するものに限らず紙として配
   布する資料作成の支援など、教育現場の状況に応じた利用
   価値が生じると思われます。

   また、問題パッド内の情報を編集するノウハウや、教材
   としてのコンテンツがパッドとして流通し、市場を形成し
   ていくことができます。これも問題パッドの構造が規格化
   されていることに起因します。


◎利用形態:

・ 問題パッド

問題集(問題パッド集)には学年・科目・項目別にさまざ
まな問題(問題パッド)が格納されています。

各問題パッドには、

問題、問題カテゴリ、ヒント、
解説、正解、重み、回答(入力用)

という情報を埋めこめる構造になっています。


また、以下の情報はあらかじめ問題集出版会社により埋め
こまれています。
問題、問題カテゴリ、ヒント、解説、正解


もちろん、先生が新たに問題パッドを作成したり、既存の
問題パッドを修正して自分なりに問題・回答・解説内容の
カスタマイズもできるよう、問題パッド作成パッドセット
が各種配布されます。

・問題用紙パッド→印刷

先生はその中から必要な問題を取り出し、問題用紙(問題
用紙パッド)に Drag&Drop していきます。
問題パッドの「重み」情報には、先生がテスト目的や内容
に応じて適切な値を設定します。これは、テストにおける
配点を決定する際に参考にされる、問題の難易度や重要度
に相当し、先生の主観で設定します。

問題用紙パッドは印刷用紙サイズを指定することで、セッ
トされた問題パッドのレイアウトを自動的に行います。ま
た、各問題の重みにより、各問題の配点を自動配点します。

完成したテスト問題は、印刷することで、そのままテスト
用紙になります。テスト用紙パッドのモード切り替えで、
各問題の解答欄に正解を表示することで、採点時に利用し
たり、印刷して生徒に回答を配ることもできます。
さらにテスト用紙パッドのモードを切りかえて、問題と解
説・回答を組み合わせ、自動的に用紙サイズにレイアウト
してくれるので、それを印刷するだけで簡単に解説資料を
作成できます。

・問題用紙パッド→コンピュータ上の教材

問題用紙パッドの解答欄に回答を入力することで、コンピ
ュータ上での教材としてもそのまま利用できます。回答を
入力すると自動採点してくれます。
また、各問題毎にヒントや解説を表示することもできます。

全生徒がコンピュータを使える環境であれば、オンライン
上でのテストも可能です。その場合は自動採点機能を使っ
て採点し、成績管理パッドに回答が入力された問題用紙パ
ッドを全員分 Drag&Drop することで、個人成績管理デー
タベースに成績が自動管理されます。

◎ポイント:

  パッドを用いて上記システムを利用することで、他にはな
  い以下のような特長を実現できます。

・ 各問題は、台紙に問題パッドを用いていれば、
問題の見せ方
回答のさせ方
ヒントの見せ方
解説の仕方
 等に関してパッドによるオーサリング技術を駆使して
工夫を凝らすことができる。(オンラインテスト用)

・ 各問題は、パッドとして流通させ、その過程で先生独自
の工夫を組み込んでさまざまな問題に生まれ変わってい
く。問題パッドの市場も形成可能。うまくすれば、問題
パッドの規格にライセンスを課すこともできる。
・ コンピュータを生徒が利用できない学校でも、問題用紙
パッドの自動レイアウトや自動配点機能は絶対便利。
 

■ 氏名:

西田 宗史